| 久万町林研とは・・ |
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久万町林研グループ連絡協議会 を受賞する!
以下は全国林業コンクールにおいて発表した久万町林研グループ連絡協議会の紹介文です。 久万町林研グループ連絡協議会 愛媛県上浮穴郡久万町大字久万町265番地3 代表者:高岡文雄 設 立:昭和44年3月 会 員:101名(男87人、女14人) 年 齢:36歳〜76歳 平均63歳 主なプロジェクトテーマ:中山間地域の林業の生き残りをかけて @ 適性品種の養成と長短伐期併用の経営を目指す A 後継者対策 B 婦人林研の加入の促進 C 林研の山の創設 D 林研だよりの発行 E 自ら取り組む快適健康住宅 1. 地域の概要 愛媛県久万町は県の中央部に位置し、標高400〜1000mで総面積約16,000ha。その内山林の面積が約13,000haで人工林率は88%に上る。 民有林では明治の初期より植林が始まり最盛期は昭和30〜40年である。スギ、ヒノキの割合はスギ70%・ヒノキ30%となっており、最近ではヒノキの植栽が70%を超えている。 今年4月(注:これは98年の発表資料です)、郡内5ヶ町村の森林組合が合併し、「中予山岳流域林業活性化事業(主な事業@大規模加工施設A担い手育成B共同団地施行)」が、いよいよ本格化し始めているところである。 2. グループの結成 昭和38年から約5年間をかけてそれまで篤林家(林研会員)の先代、先々代が実行していた枝打ちによる優良無節材を久万地方の特産として普及しようと、愛媛県久万出張所林業課と協力して「久万地方育林技術体系」を全国に先がけて作成した。それを持って町内11の公民館を巡回し、理論と実習の講習を行ったのがきっかけとなって、その公民館毎に林研グループが結成された。これを支部として昭和44年3月会員190余の久万町林研グループ連絡協議会が発足した。 (各支部の活動状況などは別添の久万町林研だより平成8年6月号をご覧頂きたい) …当林研グループ会員から農林水産大臣賞3名(注:平成12年度にも1名)、林野庁長官賞2名の受賞者を輩出している。… 3. グループの活動状況 イ. 結成後20年間の活動 @ 発足当時は「育林技術体系」に沿った密植、枝打、除間伐を中心に濃密的に巡回指導を行った。 A 昭和46年から県事務所、町、森林組合と連携して、「久万町林業まつり」を開催し、「体系」に沿った参考資料(機械機具)を中心に毎年秋に展示している。その後、産業文化祭、視察、観光等を兼ね、今では県下10大まつりの1つに数えられるようになった。 B 林内作業車道の開設において先進的役割を果たす。 …昭和56年ゴムクローラの木材運搬車が開発され、久万町林研に試用が紹介されたのを契機に、幅1.5mの林内作業車道を小型バックホウで開設することを思い立ち、またたく間に町内はもとより、県下へ、全国へと拡大し、久万町では現在路網密度がha当り250〜300mとなっている。… ロ. 最近の活動 @ 適性品種の育成と長短伐期併用の経営を目指す。 生産目的に沿った品種を植栽することが、他の如何なる技術よりも優先され且つ有利であることを体験する。地元優良母樹を選抜し、穂木をとってさし木苗を養成した。尚地区外からも当地方に合った品種を導入し、昭和60年0.3haの採穂園を造成、その穂木を会員が自己の林地で養成し、今では長・中・短伐期用の穂木がふんだんに採取され、一般林家にも提供している。 A 後継者対策 ○親子会員の募集。 親子ともに林業に関心を持って貰おうと会費は1人分で加入を奨め、今では30組を超えている。会合の場で親子が議論を闘わすこともあるが、これも林業の発展につながっていると思っている。 ○町内各小学校の高学年を対象に毎年林業教室を開いている。 最近の森林林業に就職する若者、又、その職場で辛抱強く、意欲的に取り組んでいるのは、殆ど少年時代に何らかのかたちで森林にふれた人達であることが統計上実証されていると聞く。そんなことから、その機会を是非作ろうと実行しているものである。 B 婦人林研加入の促進 従来、主人は山へ行っているが、細君は山へは行かない女性林研会員が通例となっている。当林研で結成している会員は、主人と一緒に山へ行って枝打ち、林内作業車の助手としてなど、結構第一線で活動し、男性に劣らぬ林業への関心度の高い会員となっている。 C 林研の山の創設 当林研の先輩で指導的立場にあった3名の会員さんが死去され、遺族の方から香典の一部を当林研に寄贈された。その浄財で山林(素地)1.05haを購入し、故人のご意志に応えて、久万林業の発展に寄与しようというものである。 内容は35年生のスギの切り跡で、上半分は地元ヒノキの優良苗を植栽し、下方は町内選抜のスギ、又郡内推薦の苗を植栽した。地拵(ごしら)え、植栽、下刈、泥枝打ち、すべて会員の無料奉仕で「久万町育林体系」に則った模範林、育種展示林として一般に公開しながら手入れをしている。(林研の山規約添付) D 林研だよりの発行 会員100名を超える大型のグループでは全員が一堂に集うことは難しく、したがって意志の疎通もはかり難い。そこで林研だよりを発行し、お互いの研究している事項を投げかけ全会員の批評を受ける、また激変する林業情勢の現状を把握しそれに即応した経営を考慮することを目的に数年前から年1回発行している。(平成8年6月号、平成10年1月号添付) E 自ら取り組む快適健康住宅 木材住宅(在来軸組工法)の消費者の立場になって考えて見ようと、林研の会員の中で新築・改築を予定している人に働きかけ、純木造住宅を現代風に設計しより快適な健康住宅を、一般にPRしようと数年前から取り組んでいる。既に完成した2事例を紹介した。 (愛媛県林研発行の「やまなみ」への投稿文を添付している。) 4. グループ活動が地域へ及ぼした影響 イ. 無節材生産は町内はもとより、県下及び全国で「新興林業地」 として注目されるようになった。 ロ. 林内作業車道についても久万町で盛んになった頃に愛媛県単補助事業に取り上げられるなど全国から注目された。 ハ. ハ.雪害・風害に強く直材率の高い品種を、年を追うごとに各林家が植栽するようになっている。 ニ. 後継者対策の小学校高学年の林業教室は町内だけでなく今年より「上浮穴林材業振興会議」も助成することになり、郡内5ヶ町村の林業グループでも各小学校で実施されることになった。 ホ. 久万町では各小中学校を純木造校舎に立て替えられているが、その際、その校区の林研会員は率先して建築材の寄付を申し入れ子供達に地元材の良さと誇りを伝え、郷土を愛する心を育てている。その例として直瀬小学校、また木造校舎として日本一とも言われている今回統合された久万中学校の新校舎等がある。 ヘ. 当林研は2年に1回県外視察、他は町内研修を実施してきたが、「中予山岳流域林業活性化センター」が設置されるや他県の林業に対する行政の取り組み方を学ぶために、一昨年は和歌山県龍神村を、昨年は高知県の「とされいほく」「土佐産商」「人材養成センター」「木造住宅モデル展示場」を視察し、また総会では活性化センター所長の事業説明を受ける等新事業の習熟に努め、もって支部ごとの林家にPRし、事業の推進に協力するよう働きかけている。 ト. 当林研の専門部会も町内だけでなく、今年度より郡内5ヶ町村の林研に呼びかけ各町村選りすぐりのメンバーで、視野を拡げた進展を望むこととなった。 チ. 又、毎年行われている久万町のイベント「御用木まつり」は、松山城築城の際久万の優良材をご用立てしたのを記念に始まったものだが、その祭りで担いでいる6mの「無節柱材」は全て林研会員が毎年出材しているものである。 5. 今後の課題と目標 イ. 生産・流通費は高騰し材価は低迷。現状では間伐しても山主の手元には利益は残らない。各コストのうち、最も高いウェイトを占める素材生産費を、如何にして削減するかが大きな課題である。 ロ. 不在村地主も、世代が代ると「金額はいくらでも良いから」と、土地ごと売る若者が増えている。これを地元林家がくい止めることが出来ないものか。 ハ. 意欲十分であった林研グループ会員も高齢化して来ている。その意欲を如何にして若者につなぐか、また厳しい林業情勢から会員の減少が目立つようになって来た。 ニ. 「集約林業」を持山全部に施すには現状では無理がある。自己の経済能力に合せ、徹底した手入れの行届く「集約林地」を定め、他の林地は除伐間伐だけの一般材生産林地に区別した経営に切り替えるべきか。 ホ. 林業とは息の長い仕事。時の相場に一喜一憂して変身してはならない。伐らねば木は太る、間伐、間伐の繰り返しで光を待とう。 (平(平成11年3月発表)
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